Aチームメンバーへの守備に関するアドバイス

以前にみんなに見せた2008年の連合チームの動画を、野手の守備に注目してもう一度見てもらいたい。

ピッチャーがモーションに入る瞬間に、サード、ショート、レフトがぴたりと守備態勢に入っている。そして、キャッチャーが構えた次の瞬間に、ショートが打球のコースを予測して守備位置を微調整する。それがすごくよくわかるんや。この画面に写っていない野手もみんな同じで、ぴったり同じ動きで守備態勢に入ってるんやで。実はこのあたりのチームワークが今のAチームメンバーに欠けているんや。

それから、カイはすごくいいピッチャーで、谷井コーチはとても信頼しているけれど、研輔のこの「間合い」はまだ意識できていないんや。研輔は、早く構えるバッターは待たせ、ゆっくり構えるバッターには落ち着いて睨みつけ、いつも自分の「間合い」で投げているんや。後ろで守っている仲間の動きと一体化してることを意識して、自分のリズムで投げてるんやで。だから三振を取らないのにほとんど点をとられなかった。(6月以降70%の試合で失点は0か1でした)

率直にいうと、カイは研輔よりずっといいピッチャーです。そして今年のメンバーの守備も打線も、2008年以降のどのチームよりもレベルが高いと思います。でもチームの一体感(これをチームワークと言ってもいいと思います)は、2007年から2010年の金塚の各チームにまだ及んでいません。

野手の動きに注目して もう一度見てみてください。(画面をダブルクリックして、さらに全画面表示にして、大きくしてみてください)

ジエイ、シオン、ダイスケは今は自分のペースでそれぞれバラバラに守備態勢に入っている。これをもう1タイミング早くカイに合わせて構えなさい。そして最後の瞬間にキャッチャーの構えに合わせて微調整しなさい。
タイセイは声かけが少なすぎる。守備の一体感はキャッチャーの声と動きから生まれるのです。「ワンアウトランナー1塁」とかの声も大事だけれど、「バント注意」「盗塁注意」「長打警戒」などの具体的な声と、バッターが打った後の処理についての指示を出せないといけない。
レオはよく守備の合間に自分のグローブを見つめる癖があります。ピッチャーが投げるときにようやく前を見ます。これでは遅いのです。色んなコーチに「よそ見するな」と言われて「してません」と答えてるけど、この指摘の意味をもっと理解することや。バッテリーとの一体化がないことを教えられてるんやで。

今日の千本戦のチーチャンの第二打席、大きなセンターフライを相手に捕球されました。相手チームのセンターが、初めから深めにいたこと、そして打球のコースを読んで打った瞬間に右に走ったことによるファインプレーでした。金塚はこういうプレーが皆無でした。
金塚は、内野も外野も打たれてから処理に走っていました。スタートが早ければアウトにできた、コースを読めていれば長打にせずに済んだ、と思える打球が何本かありました。

ここから一体感のあるチームプレーができるよう練習していこう。6年生が「リードする」という意識を高めることが重要だと思います。